What is GelPiPer?
ゲルパイパーとは?
私たちが今、取り組もうとしてるのは「ゲルのデジタルパイプライン」を作ることである。それがGelPiPer(ゲルバイパー)というプログラムだ。ゲルは、溶液を含んだやわらかい物質で、ソフトコンタクトレンズや吸水性樹脂、食品などがゲルである。誰もが「やわらかものづくり」を利用できる未来をあるべき姿として、その実現の共創を目指すのが本プログラムである。水道の蛇口をひねると水が出てくるかのごとく、GelPiPerはユーザーの手元にゲルを提供する。その時、何が起きるだろうか? 「えっ、ゲルってこんな感じなの!」「思っていたのと違う!」「なんか便利かも!」という風に、たくさんの気づきやアイデアの「!」が発生すると考えている。その体験や起きたことを共有することで、そこから気づきの「!」が広がることを期待している。
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ニュース・トピックス
2021年10月26日(火)19:00〜
『林修の今でしょ!講座』(テレビ朝日系列)
2021年10月26日(火)19:00〜 『林修の今でしょ!講座』特別編 東大生ランキング(テレビ朝日系列)にて、日本科学未来館「知的やわらかものづくり革命」プロジェクト(通称:古川プロジェクト)が紹介されます。ぜひご覧ください。
Manifesto: Yawaraka 3D
やわらか3D宣言
やわらか3Dとは、やわらかものづくりの新しい価値を、3Dプリンティングに代表されるデジタル技術を活用し、創造することに挑戦する研究分野のひとつです。この研究に取り組むために「やわらか3D共創コンソーシアム」という組織を2018年4月に設立しました。
日本の競争優位性が高い材料分野では、その実用化に30年間の年月がかかるといわれます。そこで私たちは「材料30年」の時代から、デジタル技術の活用で「材料3カ月」の時代を実現しようという理想を掲げています。やわらか3D共創コンソーシアムの活動を3年間進めてきて感じたことは、やわらか3Dで「材料3カ月」を実現するためには、その研究の方針を示すことが大事だと考えるようになりました。
やわらかいものには、特徴的な魅力があります。それは、やわらかさがもたらす「優しさ」や「親しみやすさ」、さらには「繊細さ」や「儚さ」などの、生命の尊さを想起させるような魅力です。このような魅力を損なわないようにしようすればするほど、やわらかいものは注意して扱わなければならないという難しさがあります。
例えば、やわらかいものは形が変わりやすいので、造形精度を保つことが本質的に困難です。さらに多分野で利用しようとすると、医療における信頼性や安全性、食品における鮮度やフードロス削減、さらに材料の処分と持続性など、考えるべき問題がたくさん出てきます。そんな時、私たちはみんなで「まずはやってみよう」と考えます。
リアルに共創的にやわらか3Dの研究を進め、失敗しながら、成果を積み重ね、「step by step」で必要なことを決めて行こうと思うのです。ここに、やわらか3Dに関する研究原則を掲げ、みなさまと共創的にやわらか3Dの標準となる考え方を設定し、発信していくことを宣言します。
2021年2月
やわらか3D共創コンソーシアム会長
古川英光
Program Outline
ゲルパイパープログラム
3Dプリンターは、金属やセラミック、硬質プラスチックなどのハードな材料を扱うタイプは既に実用化が進んでいる。一方で高分子ゲルや食品、ソフトロボット・機械要素用材料などのソフトマターを扱う3Dプリンターはまだ研究室レベルに留まっており、それの研究を世界的に牽引しようとしているのが山形大学SWEL(ソフト&ウェットマター工学研究室)である。
私たちSWELが今、取り組もうとしてるのは「ゲルのデジタルパイプライン」を作ることである。それがGelPiPer(ゲルバイパー)というプログラムだ。誰もが「やわらかものづくり」を利用できる未来をあるべき姿として、その実現の共創を目指すのが本プログラムである。水道の蛇口をひねると水が出てくるかのごとく、GelPiPerはユーザーの手元にゲルを提供する。
その時、何が起きるだろうか? 「えっ、ゲルってこんな感じなの!」「思っていたのと違う!」「なんか便利かも!」という風に、たくさんの気づきやアイデアの「!」が発生すると考えている。その体験や起きたことを共有することで、そこから気づきの「!」が広がることを期待している。
古川が2018年4月に設立し、自ら会長を務めるやわらか3D共創コンソーシアムに参加する様々な企業や、大学・研究機関のユーザーに協力をお願いし、GelPiPerを試用していただく。その取り組みの中で発生するたくさんの「!」をユーザーと楽しみながら、誰もがやわらかものづくりを利用できる未来の共創を目指す戦略である。
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お問い合わせ
GelPiPerに関するお問い合わせは以下の連絡先までお願いします。
やわらか3D共創コンソーシアム事務局
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田1-9-12 大隈スクエアビル2F
web https://soft3d-c.jp/
[運営委託先:株式会社早稲田大学アカデミックソリューション]
「知的やわらかものづくり革命」プロジェクト
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館408号室
e-mail hi@gelpiper.cc